女性ならではのフロンティア精神

女性が社会で活躍する時代―。女性ならではの、感性や知性がキャリアの中で求められている。学問を教科書の中だけに閉じ込めず、創造性と人間性を兼ね備えた女性が、世界の第一線でも必要とされる。そんな気品や教養を持ち、未来を切り開いていく国際感覚を持った女性を育成していこうとする学校がある。開校から3年目、新しい学校ならではの教師の熱意がみなぎり、また生徒たちもそれに応えるかのように生き生きとした笑顔で学校生活を送っている。四季の風情あふれる武蔵野に立地した白梅学園清修中学校を取材した。

コミュニケーション誘導のしかけられた新校舎

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コラボさせ、伸ばす生徒の好奇心

教科との運動で、世界へ飛び立つ足がかりを育てる
英国ボーディングスクール中学2年生の夏3週間の海外研修
中学2年生の7月という早い時期に3週間イギリスに行くことについて生徒さんや保護者の方の反応はいかがですか?
  (道元先生)この時期は、ほとんどの生徒は英語を始めて1年半です。他校より海外研修に行く時期が早いなど、いろいろなご意見もいただきます。しかし、中3や高1という知識が付いた時期に行けば、いい体験ができるかと言えばそうでもないと思います。言葉が通じない世界で積極的に話をしてみようとする経験は、その後の学校生活を大きく変え、生徒の成長にとって非常に有意義だと考えています。
英国研修で、生徒に学ばせたいことは何ですか?
  (道元先生)「英語が使える」体験はもちろんのこと、親元を離れての「自主自立」も生徒たちに学ばせたいと思っています。寮生活を送る中で洗濯を自分で行い、ホームシックになったときに周りの友達に支えてもらい、そんな中で生徒たちの成長していく姿を感じます。いつもは親がいて、当たり前にしてくれることが当たり前でない大切さを学んでほしいです。帰ってきてからは、後輩に対して報告会を行い、「準備しておけばよかったこと」「成長したと思うこと」など“心構え”を生徒たちが自分の言葉で伝えるようにしています。
研修に行く前に社会科として取り組まれること、現地での生徒の反応を教えてください。
  (畔上先生)日本文化とは異なる外国文化を学べる機会として、イギリスの歴史や文化を4月から学習します。そして、生徒たちは実際に現地に行き、目の前で「本物を見る体験」をして、また帰ってきてから学習します。生徒たちにとって、学んだ歴史が、目の前に立ち現れる瞬間は、とても感動的なようです。教科書や資料集を見て「これは大切」と言葉で伝える以上の歴史や文化の厚みを肌で感じられることは貴重な体験です。
海外研修を終えて、生徒たちの様子はどう変わりましたか?
  (畔上先生)なによりも海外で3週間生活できたということは、生徒たちにとって、とても自信になったようです。最初は不安を持っていた生徒も、たくましく変わりました。また、一人ひとりが事前にイギリスの歴史だけではなく生活様式など様々な研究テーマを決めて、それについて現地で簡単なフィールドワークを行いました。それによって収集した情報をリサーチペーパーにまとめることによって、より深くイギリスを知ることができたようです。

高校1年生になると、ウィーンやフランス・アルザス地方へ2週間の欧州研修が待っている。こちらも全員参加。気になる研修費は?中学1年の2泊3日ツインリンクもてぎへの研修と中学2年の英国研修、高校1年生の欧州研修を合わせて計120万円。先生方のご努力の下、意外とリーズナブルだ。

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第1線の専門家から学べる教養

エリアコラボレーション部活動の観点を超え、近隣の大学や研究機関などから専門家を招き行う

参加をしている生徒の声

「エリアコラボレーション」に参加しての感想を教えて下さい。
エアロビクス エアロビクス

体を動かして、みんなで1つの形をつくるのが楽しい。放課後が早く来てほしいぐらい毎週、楽しみ。(3年)

他に囲碁もやっている。正座に耐えられるようになった。(1年)

友だちに誘われて始めた。順番を待っている時もみんなとしゃべれるし楽しい。(2年)
弦楽器
美術 美術

他にも茶道や弦楽、テニスにも参加している。すごく楽しくて、面白い先生が多い。学校にいる時間の中で1番楽しい。(2年)

英国ボーディングスクールに行く時にも、自分で作ったものをお守りに持っていった。(2年)
茶道部

エリアコラボレーションの取り組み実績

テーマ 弦楽器 エアロビクス 茶道
指導者 佐々木和子先生(チェロ)
国立音楽大学器楽科チェロ専攻卒業。現在はフリーのチェロ奏者として活躍中。

杉村直香先生(バイオリン)
国立音楽大学器楽科卒業。各種演奏会多数出演。東京国際芸術協会演奏家オーディション合格。
MARIKO先生
AFAA(米国エアロビクス&フィットネス協会)コンサルタント・PFA(太平洋フィットネス連盟)ピラテスマスターコーチ・ジムスティックピラティスマスタートレーナー。
徳橋敬子師範
表千家。東京学芸大学職員。国際交流も積極的に行っており海外からの客人との交流も深い。
テーマ 囲碁 テニス 美術
指導者 堤加蓉子先生
元全日本女流アマチュア本因坊、
囲碁インストラクター。本学園の
大学にある囲碁同好会でも指導。

近江紀之先生
神奈川大学囲碁部OB七段格。
藤野高明先生
フジノテニススクールヘッドコーチ。
USPTR認定プロフェッショナル。帝京大学卒業。
佐々木悠輔先生
武蔵野美術大学卒業。

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アクセス

取材協力:白梅学園清修中学校
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